地域における市⺠コミュニティ財団設立の動きは全国でも加速してきており、当協会の加盟組織も増えています。さらに休眠預金事業を通じて全国で新たに8組織が今、まさに設立に向けての準備をすすめています。
また、地域の中での寄付や資金の在り方もどんどん進化を続けて います。佐賀県などふるさと納税をNPOや地域組織を指定してできる仕組み、SIB(ソーシャルインパクトボンド)の仕組み、想いを贈る遺贈寄付、その現場をコミュニティ財団が支えています。
そこで本年度の年次大会では、「地域の未来をつくるコミュティ財団の可能性」をテーマに、SIB、遺贈寄付、休眠預金、自治をキーワードに、進化を続ける各地のコミュティ財団やパートナーとの取り組みを深めます。
●日 時:2023年1月11日(水)13時半〜17時半
●会 場:龍谷大学 深草キャンパス(京都府京都市伏見区深草塚本町67)
●参加費:無料
●対 象:全国コミュニティ財団協会会員、コミュニティ財団に関心がある人・組織
●定 員:80名
●プログラム
13:30〜13:35 開会挨拶
13:35〜14:15 全体会:オープニング1_「地域の未来をつくるコミュニティ財団の可能性」
14:15〜15:00 全体会:オープニング2_休眠預金事業報告
15:00〜15:30 休憩・分科会移動・交流
15:30〜17:00 分科会
17:00〜17:05 全体会移動
17:05〜17:30 全体会:クロージング
●主催:一般社団法人全国コミュニティ財団協会
●後援:認定特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会、一般社団法人全国レガシーギフト協会
全体会の概要
オープニング・セッション1_「地域の未来をつくるコミュニティ財団の可能性」
[概要]公益法人改革以降、京都地域創造基金に始まり、多くのコミュニティ財団が設立され、2014年には全国コミュニティ財団協会が立ち上がり、まもなく10年を迎えます。この間、公益法人の税制改正や休眠預金等活用法の成立・施行など私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。コミュニティ財団が地域にあることの意義、地域の未来にどのような可能性を生み出すのか、改めて会長・副会長の2人が語り、年次大会の入口とします。
・ 登壇者:全国コミュニティ財団協会 会長 山田 健一郎
全国コミュニティ財団協会 副会長 小阪 亘
・モデレーター:全国コミュニティ財団協会 理事 宝楽 陸寛
オープニング・セッション2_休眠預金等活用事業報告
[概要]現在、全国コミュニティ財団協会では休眠預金を活用して、全国8箇所で地域の資金循環の新たな仕組みづくりに取り組む団体を支援しています。各地域でどのような取組がされているか、学びも含めて報告します。
・ 登壇者:公益財団法人あくるめ 小杉 真澄
公益財団法人えひめ西条つながり基金 専務理事 安形 真
ほくりくみらい基金準備委員会 代表 永井 三岐子
コンソーシアム「力あわせる」ぐんま未来ファンド 草場 史子
・モデレーター:全国コミュニティ財団協会 理事 志村 はるみ
分科会の概要
分科会1_「休眠預金事業が活きるテーマ、合わないテーマ」
[概要]2019年から休眠預金等活用事業が始まり、多くのコミュニティ財団で活用しているケースが増えています。休眠預金を活用することで3年間安定してインパクトを生み出す事業に助成を行うことができる一方で、コミュニティ財団としてはそれだけではアプローチできない地域課題もあります。そこで、コミュニティ財団が休眠預金を梃子として積極的に活用することと、改めて地域にコミュニティ財団が存在する役割や意味を考えます。
・コーディネーター:公益財団法人長野県みらい基金 理事長 高橋 潤氏
・登壇者:認定NPO法人全国こども食堂支援センター むすびえ 理事、広報・ファンドレイジング統括責任者 三島 理恵氏
・モデレーター:全国コミュニティ財団協会 副会長 鈴木 祐司
分科会2_ 「コミュニティ財団による遺贈寄付の仕組み作り」
[概要]コミュニティ財団が遺贈寄付に取り組む意味や意義について事例をもとに検討します。寄付を活用しているNPOだけでなく、寄付者にとっての意味、地域にとっての意味、そこにコミュニティ財団が仲介者として果たす役割と意味について考えます。報告では資金の寄付だけでなく、不動産寄付や生前贈与などの事例も報告します。資金だけでない意味について深めましょう。
・コーディネーター/モデレーター:公益財団法人京都地域創造基金 専務理事 可児 卓馬氏(一般社団法人全国レガシーギフト協会 理事)
・登壇者:公益財団法人佐賀未来創造基金 理事長 山田 健一郎氏
公益財団法人みらいファンド沖縄 代表理事 小阪 亘氏
分科会3_「SIBからインパクト投資へ」
[概要]国内で事例が増えつつあるSIBが地域にもたらしたものを明らかにし、金融機関とコミュニティ財団が連携することによって生み出せる新しいお金の流れについて考察する。既にSIBや制度融資に取り組む関係者が集まり、事例共有しながら今後の可能性について議論する。
・コーディネーター:公益財団法人東近江三方よし基金 常務理事 山口 美知子氏
・登壇者:湖東信用金庫 地域振興部 課長 村田 清治氏
・モデレーター:PS瀬戸内株式会社 代表取締役社長 石原 達也氏
分科会4_ 「コミュニティ自治のミライ〜日本の団地はここまでできる〜」
[概要]今から約50年前に生まれた団地を舞台にソフトやハードから向き合う取り組みの実践報告を行います。実践者の報告をベースに、戦後高度経済成長を果たした日本の公的賃貸住宅(略称、団地)とコミュニティ自治の未来に必要な視点を掘り下げます。クロストークではコミュニティ財団の考えていること、住民主体の視点、(オーナーの視点)から団地型のコレクティブの可能性を模索します。
・コーディネーター:公益財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団 代表理事 宝楽 陸寛氏
・登壇者:日の里団地/大分大学 理工学部 准教授 柴田 建氏
NPO法人団地ライフラボat茶山台 代表理事 池田 淳氏
・モデレーター:全国コミュニティ財団協会 理事 高山 大祐