【概要】
日本全国で大規模な災害が発生した2018年。そして、2018年度の終わりとともに、あらたな元号による時代がはじまります。当協会では、地域性と市民性を軸としたコミュニティ財団を地域における人々の参加の装置、個々人の意志により個々人の資源を地域のために集め・繋ぎ・循環させる、地域における第三のインフラとして確立することを目指して取り組みを重ねてきました。このたびの平成30年7月豪雨災害でもコミュニティ財団による寄付基金が支援金として行政資金では手当ての難しい課題へ柔軟性とスピードをもって対応するなど、その新しいインフラとしての可能性が示されました。また、少子高齢化と一極集中による人口変動が続く中、個人資産も一極集中化する中で、地域の中で地域を支える資金が循環することを目指して推進の一翼を担わせていただいている遺贈寄付に関する理解促進や実行支援でも事例が増えてきています。また、地域におけるSIBなどの社会インパクト投資の実践事例も増えてきており、そうした域内循環のための機能の一つとしてコミュニティ財団が必要な役割を果たせるべく挑戦を続けることはポスト平成の社会において重要であると考えています。
一方、環境省では地域の活力を最大限に発揮する「地域循環共生圏」というコンセプトが提示されていますが、この考えはコミュニティ財団の目指す役割とも重なっています。そこで本年度の年次大会は、このたびの平成30年7月豪雨災害でも大きな被害のあった岡山県岡山市での開催とし、環境省事務次官の森本英香さんをゲストにお招きし、地域循環圏を支えるためのコミュニティ財団の役割を考えると共に、ポスト平成の日本におけるあたらしいインフラとしてのコミュニティ財団の可能性について「縮小していくまち」「災害同時多発」「SDGs達成のための実行」のキーワードによる分科会を開催いたします。
【日時】
2019年3月21日(木・祝)13:00~16:30 (開場:12:30~)
【会場】
岡山国際交流センター(岡山市北区奉還町2-2-1・岡山駅西口徒歩3分)
【対象】
当協会・会員、NPO・NGO・企業等の社会課題の解決やSDGs達成に取り組む民間組織、
地域における地域循環圏・地域課題解決・SDGsに取り組む都道府県市町村の職員、
地域での資金循環や地方創生に関心のある金融機関、助成財団、寄付者、
その他、地域における資金循環や社会課題解決に関心のある方
【参加費】
3,000円
【主催】
一般社団法人 全国コミュニティ財団協会
【助成】
公益財団法人 日本財団、公益財団法人 トヨタ財団
【お申込み】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScCOoYgiAb2pAnxn9OCHSBL8SslPE2JJjAkJHxCYVz6PJrR0A/viewform
より必ず事前申込みください。
【プログラム】
(1) 開会挨拶・趣旨説明 13:00~
(2) 第1回全国地域貢献顕彰 表彰式 13:10~
(3) 基調講演 13:30~
「地域循環共生圏の構築に向けて、コミュニティ財団に期待する役割」
環境省 事務次官 森本 英香さん
(4) 分科会「ポスト平成時代にコミュニティ財団が支えべき可能性」 14:45~15:45
A:縮小するまちの経営
モデレータ:小阪亘(公益財団法人みらいファンド沖縄 代表理事)
パネリスト:「空き家の計画的利活用」山田健一郎(公益財団法人佐賀未来創造基金)、
「オールドニュータウンのこれから」宝楽陸寛(NPO法人SEIN)、
キーワード:過疎、認知症、空き家、継業、社会教育、公民館、ふるさと納税
B:災害同時多発時代における連携
モデレータ:鈴木祐司(公益財団法人 地域創造基金さなぶり 専務理事・事務局長)
パネリスト:「ももたろう基金の存在」石田篤史(公益財団法人みんなでつくる財団おかやま)
「災害支援ネットワークおかやまの機能」石原達也(NPO法人岡山NPOセンター)
キーワード:災害支援、支援金、平成30年7月豪雨、東北
C:SDGsを標語にしないための行動(Do)―子どもの貧困を解決する100の方法
モデレータ:有井安仁(公益財団法人 わかやま地元力応援基金 代表理事)
パネリスト:志村はるみ(公益財団法人ちばのWA地域づくり基金)
深尾昌峰(SDGs Do!実行委員会)
キーワード:格差、貧困、孤立、千葉
(5) クロージングセッション 16:00~16:30
「ポスト平成の日本における新しいインフラとしてのコミュニティ財団の可能性」
深尾昌峰(一般社団法人全国コミュニティ財団協会 会長)
石原達也(一般社団法人全国コミュニティ財団協会 常務理事・事務局長)
(6) 閉会 16:30