新理事体制のご報告

2025年1月23日更新

2025年1月16日(木)に開催された、臨時社員総会にて役員改選を行い、理事会を構成する新しい役員体制が承認されたと同時に、全国コミュニティ財団協会の果たす使命に向けて、新しい組織運営体制でのスタートを切りますことをご報告いたします。

■経緯

全国コミュニティ財団協会では、定款第49条(委員会の設置)に基づいて2024年5月17日付け理事会の決議により、主にこれからの全国コミュニティ財団協会(以下、「CFJ」)を支える体制及びこれからのCFJはどういう組織的役割を担うべきかについて議論をおこなうことを目的に検討委員会を設置し議論を重ねてきました。

検討委員会では、

①市民コミュニティ財団が生まれたばかりの草創期を支えてきたCFJの機能から、社会の変化に伴い変化するこれからの地域におけるコミュニティ財団の求められる役割についての議論

②これまでの実績や機運、新しい資金循環の拡大を踏まえ、これからのCFJは各地のコミュニティ財団との横のつながりを生み、社会的投資など地域の新しい資金循環の仕組みを開拓し知見を高めることを通じて、地域の声に耳を傾ける地域課題解決する仕組みを強化することが求められること。

③新しい理事会は次世代へバトンをつなぎ多様性の組み込みによって意思決定できる組織へと進化し、組織構造は柔軟かつ分散型のガバナンスを模索し、同時に専門性・透明性・参加しやすさを高める必要があること。

これら3つの論点を柱として、CFJが市民性・多様性・持続可能性を核に、全国各地の市民コミュニティ財団を結集・強化する「これから迎える未来へのハブ組織」へと変化するための体制を、理事会及び総会へ提言いたしました。

■主な変更点について

今までの理事会は、CFJ会員内の各地の市民コミュニティ財団メンバーで構成されてきましたが、今回から外部理事を招き、それぞれの専門性から、社会と時代の流れを踏まえ、客観的な視点からCFJを評価するとともに、市民コミュニティ財団の生み出す社会的価値を再認識し、さらに地域の新しい資金循環の仕組みを創造していきます。

■新理事体制

新任理事

山口 美知子 公益財団法人東近江三方よし基金 常務理事・事務局長

戸枝 陽基 公益財団法人あいちコミュニティ財団 常務理事

日向寺 司 NPOのための弁護士ネットワーク 監事/弁護士・税理士

田口 由紀絵 合同会社コドソシ 代表社員

久保 友美 関西大学 人間健康学部 特別任用准教授

現任理事

山田 健一郎 公益財団法人 佐賀未来創造基金 理事長

高橋 潤 公益財団法人長野県みらい基金 理事長

寳楽 陸寛 公益財団法人泉北のまちと暮らしを考える財団 代表理事

志村 はるみ 公益財団法人ちばのWA地域づくり基金 専務理事・事務局長

可児 卓馬 公益財団法人京都地域創造基金 専務理事

高山 大祐 特定非営利活動法人北海道NPOファンド 理事

※なお、現任理事の山田健一郎および志村はるみは2025年度定時社員総会までの任期となります。

以上の通りご報告いたします。

今後は2025年6月開催予定の定時総会に向けて、市民コミュニティ財団新ビジョン及び組織運営全体を俯瞰して、横断的に取り組みを推進する準備を進めてまいります。
また、検討委員会は継続して機能し、より信頼される組織変革、及びCFJ設立時のミッションである「本協会は、コミュニティ財団の健全な発展を通じて、市民社会のより一層の成熟と市民が主体的に取り組む地域社会の課題解決を促し持続可能性を高め、公共の利益を増進することを目的とする。」の実現をめざし、会員のみならず社会全体へ提示していきます。